モナコ紀行
モナコ全景 |
旅の初めに・・・ 2014年11月モナコの旅を計画。 金持ちが住むモナコ、カジノの国モナコ、グレス・ケリーのモナコ・・・ 話題性が豊富である。 しかし、貧乏人には無機質にしか映らないかもしれない。それでも家中の小銭を集めて、カジノで一攫千金の夢を見て出かけるとしよう。 |
フランスの地中海沿岸地方コート・ダジュールのイタリアとの国境近くに位置する |
ヨーロッパには4つのミニ国家が有名 |
モナコはフランスに囲まれ、一方は地中海に面する |
ワンポイント情報 ・国名 モナコ公国 ・民族 フランス人63%,イタリア人17% |
☆ニース (フランスの保養地・観光都市)
モナコはフランスのニースに隣接 | 景観の良いニース |
ニース・コートダジュールの夜景 |
ホテル・リヴィエラ | ホテルはコートダジュールに近い | 早朝の通勤バス |
風光明媚な保養地ニースのコートダジュール |
コート・ダジュールはフランス南部に所在する、風光明媚な保養地として知られる海岸で、地中海沿岸の一帯を指す。
気候は地中海性気候で、乾燥する夏季には夏季の長期休暇(バカンス)を過ごすフランス人をはじめ太陽に恵まれない地域から観光客が多数訪れる。 そのため、観光地として国際的にも有名なことから沿岸部は都市化が進んでおり、主な都市にはニース、アンティーブ、カンヌ、モナコなどがある。 |
ニースからモナコまでヘリコプターで移動の為、ヘリポートへ | ヘリポートはビルを通過し、海岸方面へ |
ヘリのチケット | 商業地区を通過 | ヘリポート職員 |
本日は雨、果たして飛ぶだろうか? | 雲行きが怪しいが | ヘリのエンジンがかかった |
たった7分、5人乗り | 飛び上がる、海は荒れていそう | 地中海の朝焼けが見えるだろうか |
飛び立つや否やモナコが見えてきた | モナコのビルがはっきりと | 高層ビルが立ち並ぶモナコ |
左下にヘリポートが見えてくる | 埋立地のヘリポート |
あっけなく到着 | ヘリポートへ | ヘリポートの裏はマリーナ |
☆モナコとは・・・
世界で2番目に小さいミニ国家で、国連加盟国の中では世界最小である。 カジノを中心とする観光業が最大の産業である。埋立地には医薬品、電子などの工業と多くの金融機関が存在する。 直接税はなく法人税も低いため、世界の富豪の別荘や多国籍企業の事務所が集まり、不動産業も重要である。 人気の切手も財政に寄与している。 |
☆モンテカルロ (最大都市)
国営賭博カジノをはじめ、湯治場、ゴルフ場、水泳場、美術館、植物園、豪華なホテルなどの設備が集まる同国の中心市街地である。しかし、モナコ国籍の人は、カジノを禁止されている。 |
☆日本庭園 (業者は福岡:別府梢風園)
高層ビルの立ち並ぶ市街地で、地中海沿いを埋め立てた新地。敷地面積は約8,000平方メートル。 | グレース王妃(元米女優グレース・ケリー)は「モナコに日本庭園が欲しい。」と要望し日本に依頼 | 石庭、八ツ橋なども設置。和風建築物として、茶室、休憩所、反橋、門、塀を設置。 |
下は駐車場、周りは海と高層マンション群。有名なF1レースが行われるモンテカルロも近い。 | 竹・灯籠など石造物、茶室等の建築資材だけは日本から運ぶ。
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赤松、八重桜、ツツジなど約4,000本の樹木はイタリア・フランス・ベルギーなど欧州各地から運ぶ。 | 池泉廻遊式(一部枯山水、茶室)と呼ばれるもの |
石材約450トンはコルシカ島から、それぞれ、日本庭園にふさわしいものを厳選して取り寄せた。 | 日本から乗り込んだ職人は大工らはわずか数人。あとは現地で50人ほど集め、日本人スタッフが身ぶり、手ぶりを交えて指導。 | 開園式には、レーニエ大公と長女のカロリーヌ王女も出席。 |
☆市内散策
右に日本庭園 | カジノ行きバス | 赤い郵便ポスト |
☆カジノ広場
昼間は観光客でにぎわうモナコのグランカジノ前の広場も、夜になると大人の社交場として全く違った顔を見せる。どこからともなく高級車が次々と現れ、ゴージャスに着飾った淑女や正装をした紳士がグランカジノの中に入っていく。宝石に例えられるほど優雅で美しい夜のモナコで、夜景を一望しながらのロマンチックディナーとカジノを楽しむ。 |
カジノ広場 | モンテカルロ・カジノ |
動画・・・モナコ・カジノ広場 |
エントランス・ホール | 二階階段 | 二階部分、写真はここまで |
☆モナコの経済
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2009年の1人当たり国民総所得は、世界銀行によれば、統計のある国連加盟国・非自治地域中トップである。 主要な産業は観光。特にカジノは、19世紀の一時期は国家収入の9割を占めていたこともある モナコはタックス・ヘイヴン(課税が軽減・免除)のひとつとして知られており、(租税条約が結ばれている)他国からの移住者の多くは億万長者である。 2011年3月には、英国のシンクタンクにより、世界第51位の金融センターと評価されている。 モナコは個人居住者に対して所得税を課していない。所得税がないため、モナコ国外からほとんどの収入を得ている富裕者の多くがこの国にやってくる。 |
☆観光案内書所
観光案内所 | 案内所内部 | パスポートに記念スタンプ |
☆観光
モナコ地図 | 市内循環バス |
日本人の長期滞在者は62人、永住者は4人。 |
ヨットハーバー。日本人では森繁久弥、加山雄三が利用 |
海洋博物館 | トラム | ポリス |
モナコ国旗 | 街路庭木 |
ビューポイントからのモナコの景観 |
動画・・・モナコの景観 |
☆旧市街
この岩山の上にある旧市街はモナコ・ヴィル地区にあたる。
大公宮殿やモナコ大聖堂、裁判所、市庁舎などがある。 |
☆大聖堂
1875年に建設されたロマネスク・ビザンチン様式の聖堂で、歴代の大公の墓石がある。 グレース公妃とレニエ3世の結婚式が行われた場所で、グレース公妃もこちらに眠っている。 9月から6月までの毎日曜日の10時には「モナコ少年合唱団」と「大聖堂合唱団」が参加する賛美歌ミサが行われる。 |
大聖堂 | レニエ3世とグレース公妃の結婚式も行われた | 重みのある大聖堂 |
正面天井には大きな宗教画 | 宗教画はマリアとキリスト |
大聖堂の後方二階席には巨大なパイプオルガン | グレース公妃もこちらに眠っているので、守衛が警護 |
☆ヨットハーバー
モナコは世界的なセレブのヨットハーバー |
大金持が利用するモナコのハーバー |
☆モナコ、そして有名人
アメリカの映画女優からモナコ公妃となったグレスケリー | アメリカのケネディ元大統領夫人から、世界の海運王オナシス夫人となったジャクリーン・ケネディ | 20世紀最高のソプラノ歌手とまで言われたマリア・カラス |
☆モナコに生きた三人の女性
王妃という名誉を選んだグレスケリー 非常に恋多き女性として有名で、ゲイリー・クーパー、クラーク・ゲーブル、レイ・ミランド、ビング・クロスビー、ウィリアム・ホールデン、オレグ・カッシーニ、ジャン=ピエール・オーモンなどの、主に自分より年長の男性と浮名を流したが、モナコ王妃としての名誉を選んだグレスケリー。 しかし3人の子供を残し、52歳の若さで自動車事故で亡。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 金目当ての再婚をしたジャクリーン ケネディ大統領暗殺後、子供たちの安全と自分の自由と引き換えに愛のない財産目当てと思われるような再婚をしたジャクリーン・ケネディ・オナシス。 第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの夫人。1961年から1963年までアメリカのファーストレディであった。しかし大統領と愛人マリリンモンローに振り回された苦い経験がある。ケネディ大統領暗殺の5年後、ギリシャの大富豪アリストテレス・オナシスと再婚。しかしここでもオナシスとマリア・カラスとの不倫など、オナシスの女性遍歴に悩まされる。 キャロライン・ケネディ駐日大使はジャクリーンとケネディの娘である。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 愛人で通したマリア・カラス 海運王オナシスとの愛を貫き通し、愛人で通したマリア・カラス。20世紀最高のソプラノ歌手とまで言われ、多くの聴衆を魅了すると共にその後の歌手にも強い影響を及ぼした。 オナシスとの愛人関係はケネディ大統領未亡人ジャッキーとオナシスの結婚後も続いた。 |
「20 世紀最大の海運王」オナシス | ウォーキングトレーナーのデューク更家 | F1の佐藤琢磨 |
モナコ在住の、元サッカー日本代表の中田英寿 | モナコ在住の、元プロテニスプレーヤー伊達公子 | モナコにヨットを所有していた森繁久弥 | モナコにヨットを所有していた加山雄三 |
様々な人間模様を展開するモナコ |
☆大公宮殿
大公宮殿は1215年にジェノヴァ人による要塞跡に建てられている。
16世紀のフレスコ画や巨大なルネッサンス様式の暖炉で飾られた王冠室など見所がたくさんある。 |
大公宮殿 | モナコの国章 |
衛兵の交代式 | 軍楽隊による演奏はない | モナコ公国には軍楽隊26人、王室儀仗兵15人がおり、全てフランス国籍者 |
モナコ大公宮殿の前にあるモナコ公家の始祖フランソワ・グリマルディの銅像。 | 大公宮殿前には大砲の弾が、昔は要塞であったのだろう。 |
フランソワ・グリマルディとは・・・ フランソワ・グリマルディは、ゲルフ(教皇派)のジェノヴァ(イタリアの都市)出身。現在のモナコ公家・グリマルディ家の始祖として知られる。 フランソワ・グリマルディはフランシスコ会の修道士姿に変装し、ギベリン(皇帝派)に占領されていた要塞に侵入、モナコの岩を占領した。これが現在のモナコ公国の始まりである。 |
☆モナコ港の展望台
世界の大富豪が集まるモナコ湾 |
ヨットハーバーのこの道路がモナコグランプリコース | モナコの街並み | ビルの谷間を散策 |
☆モナコ切手
郵便局 | ミニ国家モナコの切手が有名 | 切手が好きな人には大好評 |
☆モナコ市庁舎
瀟洒な建物、市庁舎 | 市庁舎 入口 | 市庁舎内部 |
☆ランチ・タイム
レストラン「サン・ニコラ」 | 人気のモナコ料理店 |
観光客が多い店 | 前菜は野菜のごった煮 |
美味いッ! | メインはロースト・ビーフ | デザート |
☆ミニトレイン
市内観光、小一時間 | 天井のイヤホンをつける | 日本語もあり |
☆モナコ王室ご用達のチョコレート店 「ショコラトリー・ド・モナコ」
レニエ公とグレース・ケリー王妃の婚礼の際に引き菓子として使われた事で一躍有名 | 現大公のアルベール2世公とシャルレーヌ妃の婚礼の引き菓子として使われたのもここ |
「宝石の輝き」とモナコでは言われているそう | チョコレートで有名な国は、フランス、ベルギー、スイス |
日本人客は最も大事な客。殆どの国の客は十分品定めをし、店員に質問し、納得しないと買わないという。しかし日本人は団体で来て殆ど衝動買い、楽なお得意さんらしい。有名な国、有名な店であれば良いらしい。日本人は「有名」に弱いらしい。 |
アルベール2世公とシャルレーヌ妃の写真を掲載 | グレス・ケリーの写真も掲載 |
☆モナコ大公
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現在のモナコ大公はアルベール2世。 (左がモナコ大公アルベール2世、右が母親でハリウッド女優であったグレース・ケリー) グレス・ケリーの結婚で、アメリカからのモナコへの旅行客が2倍になったという。 |
☆ フランス国有鉄道(SNCF)
マルセイユ~ニース~モンテカルロ~マントン~ヴェンティミーリア(イタリア)間の路線の一部を成している | モナコでは全て地下を走っている | モナコ国内の鉄道路線は約1.7km |
モナコ~ニースは20分 | 綺麗な列車 | 欧州は汽車の旅が人気 |
ニース駅 | ニースの中心街にあるニース駅 |
ニースのホテルの前はシナゴーグ | シナゴーグの入り口にはイスラエルの文字 |
☆最後の晩餐
モナコ最後の夜はニースにあるレストラン「グスタヴ5」 | 前菜 |
南フランス、地中海沿岸地域の代表的な海鮮料理「ブイヤベース」 | さすが本場、アイオリソースと薄切りパンを添える | デザート |
☆魅惑の夜・ニース
ニースの海岸線は「真珠の首飾」と言われる |
☆モナコグランプリ
動画・・・モナコグランプリ |
モナコグランプリは、モナコ公国のモンテカルロ市街地コースで行われるF1世界選手権レースの一戦。 インディ500(アメリカ)、ル・マン24時間レース(フランス)と並び「世界3大レース」の1つに数えられ、F1およびモナコのシンボルともいえる名物レースとなっている。 グランプリ期間中、普段は人口3万人の小国に、およそ20万人の観客が訪れる。 総走行距離が約260km(約78周、2時間以内)である。 |
☆ラリー・モンテカルロ
動画・・・ラリー・モンテカルロ |
ラリー・モンテカルロは、モナコ公国を中心に行われる世界ラリー選手権 (WRC) イベントの一つ。ラリー競技の雛形となった歴史的イベントである。 スタート/ゴール地点はモナコのモンテカルロ。 |
☆略史
1191年 神聖ローマ帝国からジェノヴァ共和国(イタリアの昔の都市)が |
☆世界の小さい国 ランキング(面積)
国名 |
面積 (単位:km?) |
人口 |
地域 |
特徴 |
1.バチカン市国 |
0.44 |
800人 |
イタリア・ローマの中 | 殆どが聖職者とスイス人衛兵 |
2.モナコ公国 |
1.49 |
36,000人 |
フランス南東部 | 世界的な保養・観光地 |
3.ナウル共和国 |
21 |
10,000人 |
南西太平洋 | 隆起サンゴ礁の小島 |
4.ツバル |
26 |
9,800人 |
南太平洋 | 島の平均高度は2m |
5.サンマリノ共和国 |
61 |
32,000人 | 周囲は全てイタリア | 観光立国 |
6.リヒテンシュタイン |
160 |
35,000人 |
スイスとオーストリアに囲まれている | ヨーロッパの君主の中で所有資産が最大 |
(番外) アンドラ |
470 |
85,000人 | フランスとスペインに挟まれた国家 | フランス大統領とスペインの司教を国家元首とする |
1.バチカン市国 |
2.モナコ公国 |
3.ナウル共和国 |
4.ツバル |
5.サンマリノ共和国 |
6.リヒテンシュタイン |
(番外) アンドラ |
旅を終えて・・・ カジノの入口へ入るやいなや、警備員が観光客の見学はここまで、と言って拒否されてしまった。身なり、風貌で怪しいとみなされたのだ。おかげで今月の年金を使わずに済んだ。 ヨットハーバーと、そこに係留されているヨットの大きさに驚嘆した。さすがモナコと感心しきり。やはり庶民が住むところではない。 ヘリコプターにたった7分とはいえ、地中海の海を見下ろせただけでリッチな気分を味わえた。 モナコに住むには10億円程必要、銀行預金証明は最低4000万円~1億円が目安。審査と許可は移民局の判断によるとのことである。 年金頼みの貧乏人ゆえあきらめて帰国した。 「やはり野に咲け蓮華草!」 おわり |