「マッサン」 シリーズ第五弾! 「マッサン」と「吉田松陰」は同じ先祖
NHK朝ドラ「マッサン」の竹鶴政孝 |
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の吉田松陰 |
1800年代 竹鶴敬次郎は、酒造家・三浦仙三郎を中心とした
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竹鶴政孝 1894~1979 広島県出身の日本の実業家。 これらの業績から「日本のウイスキーの父」と呼ばれる。
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杉家の大黒柱 無類の読書好き 吉田松陰(百合の助の家に養子に行き、吉田性となる) |
1830~1859 志士たちの花を咲かせ続けた先生 日本の武士(長州藩士)、思想家、教育者、兵学者、 11才にして藩主の前で講義をするなど、将来を嘱望
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今シリーズ3回目で、「マッサン」の系図は天皇家」というタイトルであったが、そこではマッサンの系図は名門「杉家」である事を、我が師匠からの情報で知り得た。その後、文献で確認済みである。 また、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で吉田松陰の本名はこれまた「杉寅之助」(杉家)であった。 そしてまた師匠の親戚筋からの情報では、吉田松陰、マッサン、師匠の親戚筋は共に杉家で同じ先祖、いわゆる親戚になると云う事が判明した。 では「杉家」とはどういうルーツなのか? 文献を調べてみた。 第3回目シリーズでは「マッサン」の系図は天皇家と云う事で、先祖は38代前の村上天皇(926~967)ということであった。しかしその系図も文献も残念ながら探せなかった。 今回新たに発見した文献では、1300年当時の記録がある事を発見した。時系列に記して見た。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 初代「杉氏」は「杉 貞広」
南北朝時代1300年代の武将として、太平記年表・観応の擾乱(下記参照)に記録されている。1300年代と云うと足利尊氏の室町時代である。
この頃、中国地方は大内氏が戦国武将として治めていたが、有力重臣として「杉氏」が仕えていた。 大内氏の統治していた地方に「杉八家」がそれぞれ仕えていた事になる。その地域は福岡県 、大分県、大阪府、山口県、鹿児島県、四国と多岐に渡っていた。 上記、1352年の観応の擾乱で大内弘世が杉貞広を攻撃とあるのは、杉家が既に八家に分かれて入り乱れていた事が窺い知れる。 1551年、大内氏が家臣の陶晴賢(すえはるかた)に滅ぼされ、次は1555年、毛利氏が中国地方を納めている。毛利家は関ヶ原で敗戦するまでは広島城が本丸であった事は知られている。だから広島は長州なのである。 「杉八家」は主君が変わるたびに敵味方になったり、その地方で活躍する事になる。 ★マッサンの「杉家」は、四国の36代目杉七郎(マッサンのお爺さん)で土佐の漢学者である。 マッサンの系図
★一方、吉田松陰は現在の山口県萩市の「杉家」に育つ。こちらも学者である。明治維新の精神的指導者・理論者である。
★我が師匠の親戚筋も有名な学者一家。 この様に見ると「杉家」は学者が多いようである。900年代から続く「杉家」の1100年に及ぶ末裔が繰り広げるドラマは見応えがある。 NHKの朝ドラ班、大河ドラマ班は、杉家のルーツを調べた上で、2015年の「マッサン」と「花燃ゆ」をぶつけてきたのであろう。 マッサンは長州の地で育ち、そして会津藩士により開拓された北海道余市でウイスキー作り、何か因縁が感じられる。 会津出身の娘と長州出身の工場長の結婚はほのぼのとするではないか。
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毛利氏の統治は山口県、広島県、北九州にも及んでおり、杉家も重臣として仕えていた |