サンマリノ紀行

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                        サンマリノ共和国の要塞、ロッカの塔

 旅の初めに・・・

 2014年11月、ヨーロッパのミニ国家ばかり4カ国の旅をする。
 ヨーロッパの国は殆ど巡ったが、ミニの国ばかりが残っている。サンマリノと聞いてもハテ? 何処に?

 イタリアは何度も訪れたが、サンマリノには意識がなく何時も素通りであった。
 32,000人の国家なのでそれほど話題にならないはずである。

  世界の小さい国 ランキング(面積)5番目と言う事で、俄然興味が湧いて来た。

 予備知識がないまま機上の人となる。

 

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  ワンポイント情報

 ・国名       サンマリノ共和国               ・民族      イタリア人    
 ・面積       61.2km2(八丈島と同規模)         ・言語      イタリア語
 ・人口       32,000人                      ・宗教      カトリック教
 ・識字率      96.0 %                      ・平均寿命   83.01歳 

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   ☆地図

    サンマリノは周囲をイタリアに囲まれたミニ国家  イタリアの都市ボローニャから車で2時間 八丈島と面積同じ、人口32000人

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     ☆出発

 成田発、エアフランス航空でパリまで12時間   さすがパリジェンヌ! スッチーも綺麗  パリジェンヌに負けず劣らず、機内食も洗練

              ☆最近の若者・・・

 

   サラダコスモのホームページhttp://www.saladcosmo.co.jp/company/

 成田からパリへの機内で、新婚夫婦と隣り合わせた。機内を見渡すと新婚カップルが多い。新婚旅行で、フランスやイタリアに向かうのが多いのであろう。

 隣のカップルに最初は遠慮していたが、やがて会話に花が咲きだした。20代のカップルは職場結婚で、勤務先はモヤシ製造で日本でNO3の会社だという。私は無知である。

 やがてカップルは能弁になり、モヤシ業界の事を私にレクチャーしてくれる。会社がカンブリア宮殿で紹介された、社長は世界を飛び回って活躍している素晴らしい人だ、日本の農業の将来は明るい、やりがいのある仕事だと、とどまる事がない。聞き惚れた。

 久し振りに、若者が目を輝かして語るその姿に感動さえ覚えた。この様な若者がいるのだ、ガンバレ! とエールを送って別れた。

 下記アドレスはカンブリア宮殿で紹介された動画である。

 https://www.youtube.com/watch?v=4ywmbUBAMhw&feature=player_embedded

 

   パリ=シャルル・ド・ゴール空港     空港のトイレも色彩が華やか パリから3時間、イタリア・ボローニヤ空港到着、1泊

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       ☆ボローニャ(イタリア)

 ボローニャは、イタリア共和国北部にある都市で、その周辺地域を含む人口約37万人の都市。

 西欧最古の大学ボローニャ大学がある。

 また、ボローニャはイタリア有数の発展した都市である。ボローニャのイタリア国内での生活の質の高さは常に10位以内に入る。

 これは強力な工業都市としての伝統と、都市の位置によるものである。ボローニャは国で最も重要な高速道と鉄道が交差する地点にある。

     ボローニャの中心街、人口37万人の工業都市  ボローニャの郊外、サンマリノまで車で2時間、田園地帯が広がる

 

   高速道路のサービスエリア、本場イタリアのピザがある   サンマリノが前方に見えてきた。標高731mに要塞が見える

       

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      ☆サンマリノ

  標高731メートルの山の頂上に要塞チェスタの塔(世界遺産)

 サンマリノは、イタリア半島の中東部に位置する共和制国家。首都は国名と同じくサンマリノ市

 周囲は全てイタリアで、世界で5番目に小さな国(ミニ国家)である。また、現存する世界最古の共和国である。

 4世紀初め、マリーノという名の石工ローマ皇帝によるキリスト教迫害を逃れ、この地に潜伏してキリスト教徒共同体をつくったという伝説にちなんで、「聖(サン)マリーノ」が国名となっている。

 独自の軍隊を持ち、中立を宣言する独立国である。

 小国ながら山と丘、断崖から眺める景観は素晴らしく平和な観光立国でもある。美しく珍しい切手、コインは有名。

 年間300万人以上の観光客が訪れる秘密は、サンマリノ共和国には消費税が存在しないので、イタリア人をはじめ、ヨーロッパの各地から観光を兼ねて買い物にやって来ることが要因。

           ☆サンマリノ市(首都)

 サンマリノ共和国首都はサンマリノ市。

 イタリア半島に位置し、アドリア海に近い。人口4,414人(2005年)。毎年300万人以上の観光客が訪れ、観光客の85%がイタリア人である。

 首都ではあるが、経済の中心はサンマリノではなく、ボルゴ・マッジョーレである。

 人口でもドガーナ、ボルゴ・マッジョーレに次ぐ同国3位。サンマリノ共和国で最も高いティターノ山の西の斜面に位置する。

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   ☆国境 (イタリア→サンマリノ)

   ここから先がサンマリノ、国境だがパスポート不要、ヨーロッパは楽!        サンマリノの国旗

    国境は川の橋、サンマリノ      左がサンマリノ、右がイタリア           イタリア側

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   ☆ティターノ山(要塞)

 国境から見るサンマリノのティターノ山要塞、下はサンマリノの街    標高700mのティターノ山にあるホテルに1泊、眺め抜群

 

 標高700mのホテルから見るサンマリノの街、住宅が山の下まで続く

 オリーブの木、ワイン用のブドウの木、マツ、モミ、ポプラ、カシがある
前方左側の山辺りがイタリアとの境界、手前がサンマリノの畑。

      ティターノ山にも住宅が広がる           石垣の緑の葉が美しい

ティターノは道路が狭い、小さな車が便利          聖人?           ティターノ山の街並み

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    ☆ランチ・タイム 

今日はアドリア海に面するサンマリノの、シーフード料理  前菜はイカの蒸した和え物と野菜        ムール貝は御代り自由

       メイン料理はイカの揚げ物と野菜  皿の料理が少なくなると、すかさず食べろ食べろとせかされる

     ワインにピッタリのシーフードでした  デザート、アイスクリームがこれまたワンサカ、許して~

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         ☆観光

サンマリノ観光課の女性がガイド、キレイ・・・      街が世界遺産   フランチェス門から旧市街へ入る

          フランチェス門         リベリタ広場と旧市街

 

                         リベルタ広場

       リベルタ広場に建つビル              旧市街     この国のポストの色は白

        ☆自由の女神像

                                                     

 アメリカの自由の女神より古い“元祖”自由の女神

 自由の女神と言えば、誰もがアメリカのマンハッタンを思い浮かべるのではないだろうか。

 アメリカにある自由の女神は、フランスから友好のしるしとして贈られたものだが、サンマリノ共和国にある自由の女神は、それよりも古いものである。

 トスカーナ地方、カッラーラ産という良質の大理石が用いられ、イタリアの彫刻家ステファノ・ガッレッティによって作られた。そして1876年、サンマリノ共和国内のアックアヴィーヴァ市の伯爵夫人となったベルリンのヴァージェナー伯爵夫人から、自由のシンボルとして、サンマリノ共和国へ贈与された。

 リベルタ広場に毅然と立つ“元祖“自由の女神は、長きにわたって民主・中立・自由を重んじてきたサンマリノ共和国のシンボルとされている。

 

          リベルタ広場に建つ共和国宮殿                         自由の女神像

    ☆リベルタ広場と共和国宮殿

 独立国家サンマリノ共和国にある広場。

 ティターノ山の頂上部、城壁に囲まれた旧市街の中心に位置する。14世紀建造、19世紀に再建されたネオゴシック様式の政庁がある。

 奥の建物は共和国宮殿、現在、同国の政庁として使われている。

     ☆政治と裁判

 政治

 行政の長である執政は、大評議会議員(50名)の中から互選によって選出される。特定の執政による独裁化を防ぐため、執政は常に2名と決められており、しかも執政の任期は6ヶ月のみで再選は3年間認められない。

 ヨーロッパ及び世界全体の民主主義のモデルとして、その発展に貢献し重要な役割を担っている。

 このことからユネスコの世界遺産に登録された。

 裁判

 人口がわずか3万人ほどのミニ国家であるサンマリノでは、国民全員が「顔見知り」に近い状態であり、自国民では中立公平な審議や判決が困難であるという理由から、サンマリノでの裁判は殆どが外国人裁判官によって行われる。もっとも、サンマリノの国土はイタリアの内部にあり、公用語もイタリア語であるため、裁判官も基本的にはイタリアから赴任する形を取っている。

 

         共和国宮殿に飾られた聖人 サンマリノは切手収入が多い。パスポートに貼りスタンプを、5ユーロで押してくれる。

      ☆経済

 コインサンマリノ・リラ)を発行して、コイン・コレクターに人気がある。

 主に切手収集家向けの切手を独自に発行しており、一定の財源となっている。

 重要な収入としては、イタリアからの援助と移民からの送金がある。

 年間300万人以上の観光客が訪れる。これは消費税が無く、イタリア等近隣国からの評判による。

 他に銀行業、電子産業、窯業があり、主な農産品はワインチーズである。

 

          リベルタ広場  この国を開いた石工マリーノは今は聖人

                ☆聖マリノ

  4世紀初め、マリーノという名の石工ローマ皇帝によるキリスト教迫害を逃れ、この地に潜伏してキリスト教徒共同体をつくったという伝説にちなんで、「聖(サン)マリーノ」が国名となっている。

 石工マリーノが教会を作る想像図

 

ティターノ山から眺めるサンマリノの景観、前方はアドリア海、海の向こうはクロアチアやギリシャ

動画・・・サンマリノの景観

                  赤い屋根群はヨーロッパ特有の色彩

 

             住宅の向こう側は葡萄畑やオリーブ畑が広がる

                       道路の向こうが国境

            ☆サント教会堂

 サント教会堂(サンマリノ教会)は、ギリシア神殿のようなファザードを持つネオクラシック調の建物で、ロマネスク様式の地区教会の基礎の上に、1826年から10年を要して建設されたものである。

 サンフランチェスコ門から徒歩7分ほどの場所にある。

 1586年に発見された聖マリアの聖遺物が収められた主祭壇や珍しい彫像や絵画がある。

 

    ギリシア神殿のような           教会内部      後方にはパイプオルガン

     マリアとキリスト          主祭壇     主祭壇の下に、聖マリーノが祀られている

 

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       ☆ロッカの塔

 サンマリノのシンボルである三つの要塞。
北側からロッカ・グアイタ(第一の塔)、チェスタの塔(第二の塔)、ロッカ・モンターレ(第三の塔)と呼ばれている。

「Rocca Guaita」ロッカ・グアイタは三つの要塞の中でも最も大きく、お城のような風情である。
城壁に囲まれたロッカ・グアイタはミニのお城とも言えるほどで、中庭や小さな教会まである。
展望はやはり、最上階まで登ると絶景である。

 ロッカ・グアイタからの眺めは、ティターノ山周囲をはじめ、2番目のチェスタの塔を眺めることができ、絶景である。

 

                             ロッカ・グアイタ(第一の塔)

 

      標高731mにあるロッカ・グアイタ(第一の塔)は要塞

 

       ガイド嬢は誰かに似ている・・・そうだ皇太子妃!                  虹がキレイ

             絶壁に建つ要塞                  730m下には街並み

 

          ロッカの塔へ          看板            ネコの門番

             鎧・兜              槍             鉄砲類

           

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        ☆チェスタの塔(第二の塔)

 イタリア半島北東部の独立国家サンマリノ共和国、ティターノ山の山頂部にある塔。

 城壁に囲まれた旧市街の見張りのため、14世紀に建造。現在は古武器博物館になっている。

                   ティターノ山(750m)から見えるサンマリノの街並み

                 景観が素晴らしい

          ロッカの塔から見るチェスタの塔              見張り台

               土産物店にはイタリアの皮製品

            ☆世界一の長寿国

 2014年5月15日世界保健機関(WHO)が発表した『世界保健報告(2014年版)』によると、

 2011年のサンマリノの平均寿命は
 男性が82歳で世界一、
 女性は84歳で世界2位の長寿国である。

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      ☆今夜の夕餉

     レストラン「ピッツェリア」にてイタリアンパスタ           ワインはサンマリノ産

       前菜はラザリア、これだけでお腹一杯  メイン料理はピザ、何と25cm、一人分、1/4しか食べられない

        デザート、見るだけで結構!       ワインのラベルには「サンマリノ」の文字が

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      ☆サンマリノの略史

  4世紀初頭      ローマ皇帝によるキリスト教徒迫害を逃れるため,マリーノという
                石工がこの地にたてこもり,信徒を集め共同体を作った。

  中世          天然の要塞を利用し外敵の侵入を防ぎ,自由と独立を守り続けた。

  1631年         ローマ法王により独立的地位を認められた。

  1862年        イタリアとの友好善隣条約を結び近代国家としての主権と独立を
               確立した。

 

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        ☆世界の小さい国 ランキング(面積)

国名

面積 (単位:km?)

人口

地域

特徴

 1.バチカン市国

0.44
日本の皇居の半分

800人

イタリア・ローマの中 殆どが聖職者とスイス人衛兵

 2.モナコ公国

1.49
日比谷公園の12倍

36,000人

フランス南東部 世界的な保養・観光地
 3.ナウル共和国

21
伊豆大島の約4分の1

10,000人

南西太平洋 隆起サンゴ礁の小島
 4.ツバル

26
伊豆七島の新島位

9,800人

南太平洋 島の平均高度は2m
 5.サンマリノ共和国

61
八丈島と同規模

    32,000人 周囲は全てイタリア 観光立国
 6.リヒテンシュタイン

160
小豆島と同規模

35,000人

スイスオーストリアに囲まれている ヨーロッパの君主の中で所有資産が最大

 (番外) アンドラ

470
種子島と同規模

     85,000人 フランスとスペインに挟まれた国家 フランス大統領とスペインの司教国家元首とする

1.バチカン市国

 2.モナコ公国

3.ナウル共和国

 

4.ツバル

5.サンマリノ共和国

 6.リヒテンシュタイン

(番外) アンドラ

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 旅を終えて・・・

  世界の小さい国 ランキング(面積)5番目と言う事で、大変興味があったが、訪れると車は多数走るし、家並みも多数あり、ブドウ畑もオリーブ畑もあり狭さは感じられなかった。

 標高700mにあるチェスタの塔やロッカの塔の景観が素晴らしかった。

 国造りもしっかりしており、ヨーロッパ及び世界全体の民主主義のモデルと言われる所以が理解出来た。ミニ国家だから出来るというより、考え方と仕組み作りさえ出来れば理想の国造りは可能と思われた。印象に残る国であった。

                                            終わり

 

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